ショートショート@あかり
こんばんは!!
あかりです( ‘o’)
いかがお過ごしでしょうか。
一週間ってすっごく早く過ぎていきますね。。。
いつも毎日があっちゅーまに終わっている気がします。
そして一ヶ月、一年と気づかぬうちに時間は過ぎていきます。
「意味がないと思うなら、俺の隣座らないでください」
3つ下の檜川君が、顔を赤くして私を睨んだ。
周りはどんちゃん騒ぎで、訳が分からなくなった部長が半裸で踊っている。
お酒の飲めない私が座るのは、決まって襖に一番近い席だった。
呂律が回らなくなってしまう酔っ払いたちのための料理のオーダー担当というわけだ。
会社の飲み会ではべろんべろんに酔った同僚、上司の介抱役になるのはいつも私だった。
隣の浅田さんがもよおしたようで、私がトイレへと導き彼女の背をさすっていた。
女子トイレから宴会場に戻る途中で、視線に気が付いた。
檜川君が立ってこっちを見ている。
私が気付くと、檜川君がなついた子犬のような瞳で私の元へ駆け寄ってきた。
檜川君は、私の一番お気に入りの後輩だ。
そもそも檜川君が入ってきた2か月前から
会社ですれ違う時に、飴ちゃんをあげて餌付けしていた。
何度目かの餌付けで檜川君から連絡先を訊いてきた。
餌付けをしていた甲斐があった、と心の中で祝福のベルが鳴りやまなかったのを覚えている。
「大丈夫ですか?」
どもりぎみに檜川君が私に尋ねた。私は今まで彼の瞳をまっすぐみたことがない。
お酒の力があれば本能のままの私でいられるはず。
檜川君の前でもっと自由になれるだろう。
もしかしたら、酔っ払いの彼らを見て私は少し妬いていたのかもしれない。生まれたままの気持ちで檜川君とやりとりがしたい。
檜川君の瞳は廊下の薄明かりに透かされたようで、綺麗な茶色をしていた。
「檜川君、私、隣にいってもいいかな」
檜川君の返事には答えず、私は伏し目がちに呟いた。
雰囲気にのまれて、こんなことを口走ってしまった。
「うん」
檜川君は微笑んで、頷いたかと思えば
私のブラウスの裾を引っ張って宴会場へと導いた。
檜川君の隣に腰を下ろし、私は彼に目配せをした。
「里中部長、まだ踊ってる。楽しそうだね~」
一番嫌いな方法。
自分の会話に自信がないから、本当はどうでもいい話題を生贄にして相手との距離を詰めようとする。
「はは、部長。明日大丈夫かな」
檜川君はよく笑ってくれる。私が言う事をなんでも受け入れてくれることを知っているから、私は檜川君が好き。
大切な人との会話に全部意味を持っていたいのに、いつも上手く立ち回れない。
核心をついて突然好きだなんて言われたら、檜川君はどんな顔をするだろう。
「檜川君、私といて楽しいのかな」
心の声がポロッとこぼれ出た。
その瞬間血の気が引いて、ごめんメニュー取ってくるね。とその場を立ち去ろうとした。
「なんで」
檜川君が暗い音で口を開いた。
「先輩には意味がないんですか?」
私の縮こまった背中に問いかける。
反射的に振り返ると檜川君が、顔を赤くして私を睨んでいた。
「意味がないと思うなら、俺の隣座らないでください」
ハッとした。
檜川君の気持ちに気づいてしまった。
しばらくして
掘りごたつの長机の下で檜川君が私の手を取った。
ごつごつした指先が私の手の甲を優しく撫でた。

ファンタジーがいいですね。
一人で食べるお弁当が好きです
今は幸せです。
みなさまありがとうございました。
あっという間の三か月。
明日も素敵な一日になりますように。
あかり
あかりです( ‘o’)
いかがお過ごしでしょうか。
一週間ってすっごく早く過ぎていきますね。。。
いつも毎日があっちゅーまに終わっている気がします。
そして一ヶ月、一年と気づかぬうちに時間は過ぎていきます。
「意味がないと思うなら、俺の隣座らないでください」
3つ下の檜川君が、顔を赤くして私を睨んだ。
周りはどんちゃん騒ぎで、訳が分からなくなった部長が半裸で踊っている。
お酒の飲めない私が座るのは、決まって襖に一番近い席だった。
呂律が回らなくなってしまう酔っ払いたちのための料理のオーダー担当というわけだ。
会社の飲み会ではべろんべろんに酔った同僚、上司の介抱役になるのはいつも私だった。
隣の浅田さんがもよおしたようで、私がトイレへと導き彼女の背をさすっていた。
女子トイレから宴会場に戻る途中で、視線に気が付いた。
檜川君が立ってこっちを見ている。
私が気付くと、檜川君がなついた子犬のような瞳で私の元へ駆け寄ってきた。
檜川君は、私の一番お気に入りの後輩だ。
そもそも檜川君が入ってきた2か月前から
会社ですれ違う時に、飴ちゃんをあげて餌付けしていた。
何度目かの餌付けで檜川君から連絡先を訊いてきた。
餌付けをしていた甲斐があった、と心の中で祝福のベルが鳴りやまなかったのを覚えている。
「大丈夫ですか?」
どもりぎみに檜川君が私に尋ねた。私は今まで彼の瞳をまっすぐみたことがない。
お酒の力があれば本能のままの私でいられるはず。
檜川君の前でもっと自由になれるだろう。
もしかしたら、酔っ払いの彼らを見て私は少し妬いていたのかもしれない。生まれたままの気持ちで檜川君とやりとりがしたい。
檜川君の瞳は廊下の薄明かりに透かされたようで、綺麗な茶色をしていた。
「檜川君、私、隣にいってもいいかな」
檜川君の返事には答えず、私は伏し目がちに呟いた。
雰囲気にのまれて、こんなことを口走ってしまった。
「うん」
檜川君は微笑んで、頷いたかと思えば
私のブラウスの裾を引っ張って宴会場へと導いた。
檜川君の隣に腰を下ろし、私は彼に目配せをした。
「里中部長、まだ踊ってる。楽しそうだね~」
一番嫌いな方法。
自分の会話に自信がないから、本当はどうでもいい話題を生贄にして相手との距離を詰めようとする。
「はは、部長。明日大丈夫かな」
檜川君はよく笑ってくれる。私が言う事をなんでも受け入れてくれることを知っているから、私は檜川君が好き。
大切な人との会話に全部意味を持っていたいのに、いつも上手く立ち回れない。
核心をついて突然好きだなんて言われたら、檜川君はどんな顔をするだろう。
「檜川君、私といて楽しいのかな」
心の声がポロッとこぼれ出た。
その瞬間血の気が引いて、ごめんメニュー取ってくるね。とその場を立ち去ろうとした。
「なんで」
檜川君が暗い音で口を開いた。
「先輩には意味がないんですか?」
私の縮こまった背中に問いかける。
反射的に振り返ると檜川君が、顔を赤くして私を睨んでいた。
「意味がないと思うなら、俺の隣座らないでください」
ハッとした。
檜川君の気持ちに気づいてしまった。
しばらくして
掘りごたつの長机の下で檜川君が私の手を取った。
ごつごつした指先が私の手の甲を優しく撫でた。

ファンタジーがいいですね。
一人で食べるお弁当が好きです
今は幸せです。
みなさまありがとうございました。
あっという間の三か月。
明日も素敵な一日になりますように。
あかり